くび・肩・腰

腰痛とは

腰痛ということばは病名ではありません

 いわゆる「腰痛」という病名は今の医学には存在せず、「◯◯病」とか「◯◯性腰痛症」などという病名がつく腰痛症以外のものを、われわれは漠然と「腰痛」と呼んでいるのです。

 

 腰痛の発生要因は様々で、何かのきっかけに痛みを起こすもの。重荷などを運ぶ際に起きる「ぎっくり腰」などは急性腰痛のよい例ですが、それ以外には、きっかけがなくなんとなく痛くなるものや、立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事などからくる姿勢や疲労性の腰痛などがあります。こういった何だか原因ははっきりしないけど、腰が痛い状態が続いたりすることを慢性腰痛といったりするのです。

 

 また急性腰痛から慢性に移行することも多々あり、一度腰を痛めるとなかなか完全に改善しにくいというのも腰痛症の特徴と言えます。


筋・筋膜性腰痛症

 いわゆる原因が筋肉に由来する腰痛です。骨折や関節の炎症ではなく、筋肉や筋膜の過度の緊張が引き起こす腰の痛みです。オーバーワークやストレッチのやり過ぎ、姿勢の不和など原因がはっきりしていることもあれば、そうでないときとまちまちです。スポーツをする人や肉体労働をする人などにも多くみられる傾向があります。痛みは腰全体的であったり、慢性的になると限局的で偏側的だったりもします。

 

 マッサージなどでいくらか緩和しますが、慢性的な痛みはなかなか改善しにくいという欠点があります。ただし、症状を緩和しながら日常生活に支障をきたさないように付き合っていくことも大切です。痛みが強い場合は、はり治療もオススメです。


椎間関節性腰痛症

 痛みの原因が、関節部の傷や炎症によるものです。多くの腰痛の場合は、まず関節部に問題がないかを疑いますが、この場合の腰痛は比較的に限局的で、「ここが痛い」と指差すことが出来るような痛みがあります。腰をそらすと痛みが増したりします。

 

 椎間関節由来の腰痛の場合は、はり治療が非常に効果的です。ピンポイントで痛みの部位にアプローチをかけることができ、症状の緩和がおきやすいのも特徴です。


腰部椎間板ヘルニア

 強い腰の痛みのみならず、脚のしびれなどが伴ったりする場合は、ヘルニアがある可能性があります。しびれ=ヘルニアではないのですが、しびれがなかなか引かないような痛みのある程度ヘルニアを考慮していく必要があります。

 

 ヘルニアも重度では、腰の部分で神経根が圧迫され、下肢のしびれ、筋力の低下、感覚の鈍感・喪失が起こります。このような症状が現れた場合は、一度お近くの医療機関(整形外科)への受診をお勧めいたします。

 

 治療法は単に痛みの除去のみにとどまらず、筋力や感覚の回復を目的としたリハビリテーションなども考え、総合的なアプローチを行っていくことが望ましいかと思います。はり治療による症状の緩和は期待できますが、ヘルニア自体が治るには時間がかかるので根気強く治療に通うことが必要です。

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